HOME >> 診断士の事前調査
アスベストは、クリソタイル(白石綿)・アモサイト(茶石綿)・クロシドライト(青石綿)・トレモライト・アクチノライト・アンソフィライトの6種類です。
今まで国内の建材で使用されているアスベストは、クリソタイル・アモサイト・クロシドライトの3種類とされていました。しかし、最近になって、建物の中からトレモライトの使用が確認され、新たに6種類での調査が必要となりました。
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当社では、調査を実施するのは、(社)日本石綿協会認定のアスベスト診断士が行います。
ここでは、建築物・工作物の種類、建築材料の種類、施工年、使用部位など設計図書等により確認します。
※図面に記載されている材料表及び仕上げ表等の確認を行う。 | |
※平面図・断面図等で使用部位等の確認を行う。 | |
※施工年又は竣工年の確認を行う。 |
設計図面等による確認事項を現場で再確認する。また、設計図書等が無い場合は、直接現場に行き、目視による調査を行う。
設計図書等や目視で確認が取れない場合又は、設計図書等との変更がある場合又は、改修・補修工事を行っていた場合等は、サンプリングによる分析調査を行う。
※サンプリングを行う前にあらかじめサンプリング箇所へ湿潤剤を散布します。 |
※湿潤剤が十分浸透したことを確認した後サンプリングを行う。(保護用マスク着用) |
※サンプリング後再飛散の防止のため固化剤を散布します。 |
※サンプリング完了 |
サンプリングした検体は、許可又は認定の受けている分析機関に送付し、アスベスト含有分析(定量分析・定性分析)を行います。
アスベスト含有分析の方法は、JIS規格A1481「建材製品中のアスベスト含有率測定方法」に基づいて行います。
アスベスト含有の有無が分析機関から報告があった後、当社で報告書を作成いたします。
報告書には、アスベスト含有の有無はもちろんのこと、サンプリング時に撮影した写真を添付して、アスベスト診断報告書としてお客様に提出いたします。
正式には「資産除去債務」といわれ、固定資産に環境対策が必要な場合、資産価値に措置費用が反映される制度であり、将来の有形固定資産の解体や撤去等に関連して発生が見込まれる債務のことです。
現行の日本会計基準では、環境債務の取扱いはされておりませんが、国際社会の会計基準では環境債務を負債として計上する会計処理が行われており、日本でも2010年を目処に企業会計に反映される予定です。
アスベスト対策の措置費用も、この制度によって資産価値に関わっていく見通しです。